米、北との連絡事務所設置を模索 非核化進展へ双方に常駐

米ホワイトハウス=ワシントン(ゲッティ=共同)

 米政権が決裂した米朝首脳会談後も非核化交渉の進展を狙い、北朝鮮と米国双方への連絡事務所設置を模索していることが8日分かった。新型コロナウイルス感染拡大で外交が滞る中、米国は引き続き可能性を探る。日韓両国も米国の意向を把握しているとみられる。外交筋が明らかにした。

 連絡事務所は平壌に米国政府関係者、ワシントンに北朝鮮政府関係者がそれぞれ常駐し、国交のない両国間をつなぐ事実上の大使館のような役割を想定する。

 米国としては当局者間の接触を増やし、政府高官や首脳の会談につなげたい思惑がある。北朝鮮の非核化に向けた取り組みを検証する狙いもある。


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