英文学者の外山滋比古さん死去 著書に「思考の整理学」

死去した外山滋比古さん

 英文学者でベストセラー「思考の整理学」の著者としても知られるお茶の水女子大名誉教授の外山滋比古(とやま・しげひこ)さんが7月30日午前7時18分、胆管がんのため東京都内の病院で死去した。96歳。愛知県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長女みどりさん。

 東京文理科大(現・筑波大)卒。お茶の水女子大教授などを歴任。専門の英文学にとどまらず、広く「言葉」の問題を考察。幼児教育の重要性も提言した。

 自分で考えることの大切さを説いた「思考の整理学」は1986年の文庫刊行から約30年たって再び大学生ら若い読者を獲得、累計250万部以上のベストセラーになった。


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