2020年8月4日 17:45 | 無料公開
ミサイル防衛に関する検討チームの提言を安倍首相に手渡す小野寺元防衛相（中央左）＝４日午後、首相官邸
安倍晋三首相は４日、自民党ミサイル防衛検討チーム座長の小野寺五典元防衛相らと官邸で会い、敵基地攻撃能力の保有を含めた抑止力向上を求める提言を受け取った。首相は「国の使命は、国民の命と平和な暮らしを守り抜いていくことだ。そのために何をすべきか議論を深めたい」と述べた。政府は提言を踏まえ、国家安全保障会議（ＮＳＣ）を官邸で開催し、弾道ミサイルへの対応の議論を本格化させ、９月中に方向性を示す日程を描く。
提言は「敵基地攻撃能力」との表現を避け「憲法の範囲内で国際法を順守しつつ、専守防衛の考えの下、相手領域内で弾道ミサイルなどを阻止する能力」の必要性を強調した。
