ロシア、大戦時の大量虐殺で捜査 ナチス収容所跡から多数の遺体

ロシア北西部プスコフ州モグリノ村で、多数の遺体が埋葬されていた現場=6月18日(ロシア連邦捜査委員会提供、共同)

 【モスクワ共同】ロシア連邦捜査委員会は3日、第2次大戦時にナチス・ドイツ軍がロシア北西部に設置した強制収容所の跡地周辺で身元不明の多数の遺体が埋葬されているのが見つかり、市民の大量虐殺容疑で刑事捜査を始めたと発表した。

 ロシア通信によると、6月中旬に歴史調査団がプスコフ州モグリノ村の収容所跡近くの地中から複数の遺体を発見。捜査委員会によると、これまでに46人の遺体が見つかり、うち女性9人の頭部に銃創が確認された。

 モグリノ村の強制収容所はドイツ軍の旧ソ連侵攻後に設置され、1941〜44年に捕虜や市民らソ連国民3千人以上が殺害されたとみられる。


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