駅の無人化、障害者に影響拡大 目見えず不安、トイレ使えない

JR駒込駅前で取材に応じる全日本視覚障害者協議会の山城完治代表理事=7月13日、東京都豊島区

 JR東日本が進める駅員削減の影響が、体の不自由な人たちの間に広がっている。無人化した改札口に設置されたインターホンを見つけられず、混乱する視覚障害者。車いす利用者は乗車前の連絡を求められ、駅員不在を理由に多機能トイレが使えないケースも判明した。専門家はJRだけの問題ではないと指摘し「国と自治体が関与して移動手段を確保すべきだ」と訴える。

 JR東は2014年から無人化を推進。乗客が少ない路線だけでなく、東京、埼玉、千葉、神奈川の各都県では、18年度に1日平均1万人以上が乗車した比較的利用の多い駅でも、今年2月までに約80駅で窓口が無人になる時間帯を設けた。


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