ライチョウ、駒ケ岳に19羽移送 中央アルプスでの群れ復活へ

ヘリコプターで乗鞍岳から運ばれてきたライチョウが入った段ボール箱を運ぶ関係者=1日午前、長野県の中央アルプス駒ケ岳(代表撮影)

 環境省信越自然環境事務所は1日、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウ19羽を、北アルプスの乗鞍岳から長野県の中央アルプス駒ケ岳にヘリコプターで移送した。1週間ほどケージ内で過ごして環境に慣らした後に放鳥、中アでの群れ復活を目指す。

 環境省によると、中アでは1969年以降、ライチョウの目撃がなく絶滅したと考えられていたが、2018年7月、約半世紀ぶりに雌1羽が確認された。中アでの個体数を増やすため、一定数の群れが確認されている乗鞍岳から、自然繁殖している雌3羽とひな16羽を保護し、移動させた。


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