ムハマド・アリさんのトーチ寄贈 IOCバッハ会長「五輪の象徴」

1996年アトランタ五輪の開会式で、聖火台への点火役を務めたムハマド・アリさん(ロイター=共同)

 国際オリンピック委員会(IOC)は21日、1996年アトランタ五輪の開会式で聖火リレーの最終ランナーを務めたボクシングのヘビー級元世界王者、故ムハマド・アリさんが聖火台点火の際に使用したトーチが寄贈されたと発表した。

 60年ローマ五輪の金メダリストでもあり、パーキンソン病だったアリさんが震える手でトーチを握った姿は多くの人の感動を呼んだ。自動車F1シリーズの最高実力者だったバーニー・エクレストンさんからIOCのバッハ会長に手渡された。

 同会長は「このトーチは五輪の象徴。五輪に関わるみんなの胸に今もアリさんの姿がある」と喜んだ。(共同)


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