タイ副首相ら4閣僚辞任 TPP加盟旗振り役

タイのソムキット副首相

 【バンコク共同】タイのソムキット副首相ら4閣僚が16日、辞任した。ソムキット氏はプラユット政権で経済政策を統括し、日本が後押しする環太平洋連携協定(TPP)新規加盟の旗振り役だった。加盟に向けた調整は難航しており、辞任により先行きは一層不透明になった。

 ソムキット氏らは学者出身で、閣僚ポスト配分に不満を持つ最大与党「国民国家の力党」内の保守派が追い落としを図っていた。プラユット首相は元陸軍司令官で、上官だったプラウィット副首相が新党首に就任したばかり。党の意向を受け、近く内閣を改造する予定で、軍出身者の影響力がより強くなるとみられている。


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