集団免疫「不可能」と指摘、韓国 コロナ、抗体ほぼ確認できず

韓国南部・釜山の観光名所、海雲台のビーチを訪れたマスク姿の観光客=6月(共同)

 【ソウル共同】韓国政府は14日までに、国内の3055人を対象に新型コロナウイルスの抗体ができているかどうかを検査した結果、1人しか抗体が確認されなかったと明らかにした。

 人口の多くが抗体を持てば感染が広がりにくくなる「集団免疫」ができるとされるが、朴ヌンフ保健福祉相は「抗体を持つ人がほとんどいないということは、韓国社会が集団免疫を形成することが事実上、不可能ということだ」と指摘した。

 朴氏は、効果的なワクチン開発には「1〜2年以上」かかると予測、この間はマスク着用と消毒の徹底を行い、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つ生活が続くとの認識を示した。


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