死去3年も劉暁波氏危険視 中国、追悼活動抑え込み

13日、香港の裁判所前で劉暁波氏の写真を掲げる民主派(AP=共同)

 【北京、香港共同】中国の民主活動家でノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏が事実上獄中死してから13日で3年を迎えた。習近平指導部は共産党独裁体制を否定し民主化を訴えた劉氏の存在を今も危険視。国内で劉氏に関する言論や追悼の動きを抑え込んだ。中国政府による統制が強まる香港では追悼集会が開かれた。

 劉氏は2008年、民主化に向けた憲法改正や三権分立、言論の自由などを訴えた「〇八憲章」を起草したとして拘束され、国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決が確定。関係者によると、存命なら今年6月に刑期満了で出所の予定だった。


  • LINEで送る