米軍、嘉手納基地で降下訓練 今年初、沖縄県は抗議方針

沖縄県の米軍嘉手納基地で行われたパラシュート降下訓練=9日午後

 米軍は9日、嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)で今年初のパラシュート降下訓練を行った。日米両政府は1996年、降下訓練を伊江島補助飛行場(伊江村)に集約することで合意しており、県は米軍に抗議する方針だ。嘉手納基地での降下訓練は2019年10月29日以来。

 玉城デニー知事は9日、県庁で記者団に「嘉手納でのパラシュート訓練は度重なる抗議で、やらないでくれと厳しい要請をしている。遺憾だ」と不快感を示した。

 県によると、訓練は9日午後に始まり、米兵が順次、基地内に着地した。

 沖縄では1965年にパラシュートで投下されたトレーラーが落ち、女児が死亡した事故があった。


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