長野、岐阜も激甚指定方針 首相、調査加速を指示

豪雨非常災害対策本部の会議で発言する安倍首相=9日午後、首相官邸

 政府は9日、長野、岐阜両県に大きな被害をもたらした豪雨についても、激甚災害と特定非常災害に指定する方針を示した。安倍晋三首相は同日の豪雨非常災害対策本部で「早期に指定できるよう調査を加速してほしい」と述べ、九州だけでなく幅広い地域を支援していく考えを強調した。

 首相は、警察や消防、自衛隊などが13万人態勢で救助活動に当たっており、現地派遣の政府職員は370人に増員したと説明。

 激甚災害に指定されると、復旧事業を担う被災自治体に対し、国の補助金が手厚く配分される。特定非常災害の指定は被災者支援が目的で、行政手続きの特例が適用される。


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