核兵器廃絶に向け基金設立 広島・長崎の団体や教会

記者会見するカトリック広島司教区の白浜満司教=7日午後、広島市

 広島と長崎の平和団体やカトリック教会の関係者が7日、核兵器廃絶や、核兵器禁止条約の発効を目指して活動する被爆者らを支援しようと、幅広く寄付を募る「核なき世界基金」を設立した。

 基金は、昨年11月のローマ教皇の被爆地訪問を受け、カトリック広島司教区の白浜満司教が提案。三つの平和団体と広島、長崎両県にある教会の代表者計5人が運営委員を務める。

 集まった寄付金は、被爆者が海外で証言活動をする際の渡航費などに使う。広島市で記者会見した白浜司教は「平和を生み出す活動をしている方の後方支援になればと思う」と語った。

 寄付は1口500円からで、活動期間は5年。


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