マスク義務化法を一部拒否 ブラジル大統領

 【サンパウロ共同】ブラジル政府は3日、新型コロナウイルス対策として議会が成立させた交通機関など公共の場所でのマスク着用を義務付ける法律を官報で公示した。しかし、右翼ボルソナロ大統領は商業施設や学校、宗教施設などでの使用義務を定めた条項について拒否権を行使し、同法から削除した。地元メディアが伝えた。

 多くの自治体は独自にマスク着用を義務付ける条例を定めており、現場での運用に大きな影響はないとみられる。ボルソナロ氏は拒否権行使の理由として、憲法に違反する可能性があると主張した。


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