JA全中会長、中家徹氏が再選 農産物の販売力強化が課題に

中家徹氏、中西庄次郎氏

 全国農業協同組合中央会(JA全中)は3日、次期会長に現職でJA和歌山中央会会長の中家徹氏(70)が内定したと発表した。JA徳島中央会会長の中西庄次郎氏(69)との一騎打ちの選挙戦を制し、2期目の続投が確定した。8月20日の通常総会で就任する。任期は3年。農産物の販売力強化やIT活用による作業効率化で収益力向上の取り組みを着実に進められるかどうか問われる。

 中家氏は農業やJAを巡る情勢は厳しいとの認識を示し「農業者の所得増大、農業生産の拡大、地域活性化に全力を尽くす」と表明した。敗れた中西氏は「改革に対する思いが十分伝わらなかった」とのコメントを発表した。


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