脱北者、韓国入りが激減 新型コロナ対策の国境封鎖で

 【ソウル共同】韓国統一省は3日までに、今年4〜6月の北朝鮮からの脱出住民(脱北者)が12人にとどまり、320人だった前年同期と比べ約96%減少したと明らかにした。新型コロナウイルス対策による国境封鎖などで韓国への移動が難しくなったためとみられる。

 政府傘下の統一研究院の金寿岩専任研究委員は韓国紙に「脱北者の大部分は中朝国境を越えて東南アジアまで移動した後、韓国に来る」と指摘。北朝鮮が中国との国境を封鎖し、中国内での移動規制も強まったことが激減の要因だと説明した。

 既に東南アジアに滞在中の脱北者も、移動が困難なため出国できていない可能性がある。


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