唯一の女子球児、マウンドへ 徳島の代替大会で始球式

始球式の練習をする吉本りりかさん(左)と監督の鳴川真一さん=1日、徳島県阿波市

 新型コロナウイルスの影響で全国高校野球選手権大会や地方大会が中止になり、徳島県で11日から始まる代替大会で、阿波市の県立阿波高3年の野球部員吉本りりかさん(17)が始球式に臨む。県高野連に選手登録する唯一の女子だ。

 日本高野連の規定で、公式戦で出場資格が与えられるのは男子のみ。それでも毎日、二塁手として男子と同じ練習メニューをこなしてきた。

 昨年11月の練習試合で初めて出場。校内の弁論大会で語った試合への思いを、監督の鳴川真一さんが県の監督会で伝えたところ実現した。

 11日にマウンドに立つ。「当たり前に野球ができる喜びをかみしめ、完全燃焼したい」。


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