ピーチ航空、94億円の赤字 コロナで需要が大幅減少

 格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)が30日公表した2020年3月期決算(単体)は、純損益が94億円の赤字だった。新型コロナウイルス感染拡大で今年に入ってから需要が大幅に減少したことが響いた。赤字は2年連続で、赤字幅は11年の会社設立以来最大となった。

 ピーチは21年3月期の業績予想を公表していない。直近では国内線の全路線の運航を再開し、利用者が戻りつつあるが、コロナ禍前の水準に回復するのは程遠く、厳しい経営環境が続くのは避けられない見通しだ。

 売上高は同じLCCのバニラ・エアとの統合効果で前期比17・6%増の710億円だった。


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