5月の宿泊84%減、過去最少 781万人、旅行自粛が響く

 5月に国内の旅館、ホテルに泊まった人は前年同月比84・8%減の延べ781万人だったことが30日、観光庁の宿泊旅行統計(速報値)で分かった。現在の調査方法になった2010年4月以降で最少だった今年4月を下回り、減少率も最大。新型コロナウイルスの影響による国内旅行の自粛や訪日客の激減で日本人は81・6%、外国人は98・6%それぞれ減った。

 宿泊者のうち日本人は767万人。5月は国内で緊急事態宣言が段階的に解除されたが、観光を控える動きが続いた。

 外国人は14万人で、政府の入国制限措置が響いた。国・地域別では米国が2万6450人と最多だった。


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