博士号取得の遅れ、7割が懸念 実験施設や図書館の利用制限で

 文部科学省の科学技術・学術政策研究所は26日、新型コロナウイルスの流行が影響し、大学院博士課程の学生の7割が「博士号取得に遅れが生じる」との懸念を持っているとする調査結果を公表した。実験施設や図書館の利用が制限されているケースが多く、論文執筆が進まないことが背景にあるとみられる。

 研究所は5月、博士課程在籍者らを対象にアンケートを実施。回答した729人のうち85%が研究活動に何らかの影響が出ていると回答した。

 具体的には施設の利用が制限されていることのほか、学会や野外調査の中止などを挙げる回答が多かった。


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