南米でも5Gデマ信じ破壊行為 未導入も「コロナを拡散」

ペルーの首都リマにあるショッピングモールで、新型コロナ対策として足もとに描かれた指示に従い、距離をとってエスカレーターに乗る人々=22日(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】南米ペルーとボリビアで今月、第5世代(5G)移動通信システムが新型コロナウイルスを拡散させるというインターネット上のデマを信じ、住民らが通信施設を壊すなどの騒ぎが起きた。そもそも両国には5Gが導入されておらず、当局は平静を呼び掛けている。

 英国でも4月、5Gを巡るデマが背景とみられる携帯電話用電波塔での不審火が相次いだ。世界保健機関(WHO)は「5Gでコロナが拡散されることはない」と強調している。

 ペルー中部の村では携帯電話のアンテナ修理に来ていた技術者8人が住民に一時拘束された。


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