スカパー、宇宙ごみ処分事業化へ レーザー照射し、26年開始狙う

レーザーで宇宙ごみを取り除く人工衛星のイメージ(手前)。ごみにレーザーを照射し、大気圏に落とす(スカパーJSAT提供)

 レーザー光線を使って宇宙空間を漂うスペースデブリ(宇宙ごみ)を取り除く人工衛星を開発すると、衛星通信大手「スカパーJSAT」や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが11日、発表した。運用中の衛星との衝突事故を防ぎ、事業化する狙いで2026年のサービス開始を目指す。

 ごみは運用を終えた人工衛星や、打ち上げで切り離したロケットの上段などで、地球の周りを回っていて地上に落ちてこない物体。計画ではこれらにレーザー光線を繰り返し照射して軌道を変え、大気圏に突入させる。突入によりごみは燃え尽きる。

 宇宙ごみは増え続け小さいものも含め1億個超が浮遊しているとみられる。


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