ウィーン少年合唱団が窮地 コロナ流行で公演休止、資金難

ウィーン少年合唱団の公演=2019年6月、東京都新宿区

 【ウィーン共同】新型コロナウイルスの大流行を受け、500年超の歴史を誇るオーストリア伝統の「ウィーン少年合唱団」が窮地に追い込まれている。運営費用の大半を賄うコンサートが相次ぎ中止になっているためだ。こうした状況が続けば破綻の恐れもあり、ホームページなどで支援を呼び掛けている。

 同合唱団の報道担当者によると、オーストリアで感染対策のイベント規制などが始まった3月以降、日本公演を含む110超のコンサートがキャンセルとなった。年間収入の3分の1に迫る100万ユーロ(約1億2千万円)近くの収入も消えた。

 現在は非営利団体のため利益は蓄えられず、政府補助もない。


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