福島2号機で燃料プール初調査 取り出しに向け、遠隔の水中ロボ

福島第1原発2号機の燃料プール内調査で、ライトで照らしながら燃料上を移動する水中ロボット=10日(東京電力提供)

 東京電力は10日、東日本大震災で重大事故を起こした福島第1原発2号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向け、事故後初めてとなる内部調査を始めた。遠隔操作の水中ロボットを使ってカメラでプール内を撮影。水中の燃料の状態や障害物の有無を12日まで調べる予定。

 2号機では1、3号機と同様に核燃料が溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)が発生したが、原子炉建屋の水素爆発は起きなかった。未使用も含め計615体の燃料が入ったプールがある建屋の最上階は放射線量が高かったが、除染などが進んだことで遠隔操作なら調査できる環境が整った。


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