肉の余分な消費の環境負荷を分析 ブループラネット賞に2氏

デービッド・ティルマン教授(旭硝子財団提供)

 旭硝子財団は10日、地球環境問題の解決に貢献した人に贈るブループラネット賞の今年の受賞者に、食の問題に環境の視点を取り入れ、肉の余分な消費が病気や死亡のリスクと共に環境負荷を高めることを明らかにした米ミネソタ大のデービッド・ティルマン教授(70)ら2人を選んだと発表した。

 もう一人は、国際自然保護連合(IUCN)で絶滅が危ぶまれる生物種をまとめた「レッドリスト」作りに尽力した英国のサイモン・スチュアート博士(63)。

 ティルマン氏は、農業と食習慣が健康と環境に与える影響を定量的に分析。肉が中心の食事は、温室効果ガスの排出など環境負荷を増やすことを示した。


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