三重県沖で新種のヨコエビ 深海に沈んだ木から発見

熊野灘の深海で見つかった新種のヨコエビ「チンボクヨコエビ」(鳥羽水族館提供)

 三重県鳥羽市の鳥羽水族館は8日、同県沖の熊野灘の深海で見つかったヨコエビが新種と判明したと明らかにした。海の底に沈んだ木から見つかったことから「チンボクヨコエビ」と命名。9日から同水族館で標本を展示する。

 水族館によると、2015年9月〜19年2月に熊野灘の水深330〜400メートルの海底で計9匹を採集。エビやカニと同じ甲殻類だが、エビよりもダンゴムシに近いという。体長は13・7〜17・5ミリ。目がなく白い体で、足の毛についたバクテリアを食べるとみられる。

 今月4日に学会誌に掲載された。


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