米軍嘉手納基地の川で高濃度汚染 有機フッ素化合物、流出の懸念

沖縄県の米軍嘉手納基地

 沖縄県の米軍嘉手納基地内の川などから、発がん性や発育への影響が指摘される有機フッ素化合物が高濃度で検出されていたことが5日、分かった。泡消火剤などに使われるPFOSとPFOAという化合物で、国の暫定目標値と比べ最大数百倍の濃度だった。調査した米軍は詳しい検出場所を明らかにしていないが、基地内から外部に流れ出る川があり、流出が懸念される。

 嘉手納基地周辺では河川や湧き水、水道用の取水施設で有機フッ素化合物が確認されてきた。県は基地が発生源の可能性が高いとみるが、立ち入り調査を拒まれており、汚染判明で改めて実現を求める声が出ている。


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