夏場のマスク、熱中症より酸欠に 名古屋工業大がリスク試算

 マスクを着けて気温35度の場所で過ごしても体温の変化はわずかで、熱中症のリスクは小さいとの試算を、名古屋工業大の平田晃正教授(医用工学)が5日、明らかにした。平田教授は「マスク着用時の息苦しさの原因は熱中症ではなく、酸欠ではないか」と話している。

 平田教授は、気温35度、湿度50%の場所に成人が2時間じっとしているとの条件で試算。吐く息でマスク内の温度が36度になると仮定すると、口の周りなどマスクで覆われる部分の表面温度は上昇するものの、体内の温度変化はほとんどなく、マスク非着用時と比べ0・06度の上昇にとどまった。


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