中止回避へ五輪運営簡素化 「完全な形」に縛られず

「東京アラート」が継続され、赤くライトアップされたレインボーブリッジ(奥)と五輪マークのモニュメント=4日夜、東京臨海部

 新型コロナウイルス感染症の影響で来夏に延期された東京五輪・パラリンピックを巡り、政府や東京都が4日、大会の簡素化など開催方式の見直しについて検討を始めた。大会組織委員会の森喜朗会長は4日、小池百合子東京都知事と会談し、目に見える形で合理化を進める方針で一致した。安倍晋三首相が掲げた「完全な形」に縛られず、中止を回避するため代替案としてコロナ禍での五輪運営を本格的に模索する狙いがある。

 小池知事はこれに先立ち、大会の運営方式に関し「合理化、簡素化すべき部分などのいろんな研究を国や大会組織委員会と連携してやっていきたい」と述べた。


  • LINEで送る