北のウラン精製施設が稼働継続 米研究所が分析結果公表

3月22日に撮影された北朝鮮南部平山にあるウラン精鉱製造施設の衛星写真。(1)ウラン精鉱製造施設とみられる建物(CSIS/Beyond Parallel/Maxar 2020提供・共同)

 【ワシントン共同】米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は29日、衛星写真に基づき、北朝鮮南部平山のウラン精鉱(イエローケーキ)製造施設が稼働を継続しているとの分析結果を公表した。核実験停止後も核燃料の増産を図っている可能性がある。

 3月22日に撮影された衛星写真を公開した。施設や周辺での活動状況から、当面は稼働を続ける可能性が高いとの見方も示した。

 ウラン精鉱はウラン鉱石を精錬したもので、濃縮工程を経れば核兵器の原料にも転用できる。CSISは「この施設の解体は北朝鮮の非核化に不可欠だ」と指摘した。


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