2020年5月30日 05:54 | 無料公開
新選組の局長となる近藤勇が書いたとみられる手紙を写した史料。右のページの4行目に日付と近藤の名前、左のページの5〜8行目に沖田林太郎についての記載がある=群馬県立文書館
沖田林太郎は留守の間に妻子や一族まで世話になり、京都に残るのは恐縮しているので、早々に引き払います。取り計らいを希望します―。
幕末に活動した新選組の局長となる近藤勇が書いた手紙を写したとみられる史料が群馬県立文書館に残され、沖田総司の義兄として知られる林太郎が、妻子らへの思いから新選組に加わらず、江戸へ帰還したとうかがわせる記載があることが30日、分かった。歴史研究家あさくらゆうさん(51)が内容を確認した。
手紙は、現在の群馬県伊勢崎市で旗本の家臣だった萩原信之家文書のうち「梧桐叢書」と題した冊子に収められている。