医療機関ゼロ地区、600超 14年比36減少、厚労省調査

 厚生労働省は29日、周辺に医療機関がない「無医地区」が2019年10月末現在、全国で601あり、14年の前回調査から36減ったと発表した。無医地区の人口は計12万8392人で、前回より4270人増加した。

 調査は5年ごとに実施。無医地区とは、半径4キロの範囲に50人以上が暮らす地域のうち車などを使っても1時間以内に医療機関を受診できない地区のこと。1978年以降、減少が続いている。

 厚労省によると、減少した要因は交通の利便性向上のほか、過疎化の進行で人口50人を割り込む地域が増えていることもある。


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