熊本の赤ちゃんポスト11人保護 19年度、低水準続く

記者会見する慈恵病院の蓮田健副院長=29日午後、熊本市

 熊本市は29日、親が育てられない乳幼児を匿名でも受け入れる同市の慈恵病院が運営する「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)で、2019年度は11人を保護したと発表した。ピーク時の08年度は25人だったが、16〜18年度は5〜7人と低水準が続いている。07年5月の運用開始以来、受け入れは累計155人となった。

 慈恵病院の蓮田健副院長も同日、記者会見し「前年度より増えたが日本唯一の施設であれば年間30件あってもおかしくない」と述べ、知名度向上を課題に挙げた。

 赤ちゃんポストは自宅などでの孤立出産後に利用する人が多く、蓮田副院長は母子に危険があると指摘した。


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