遺骨取り違えで厳重注意、厚労省 戦没者収集事業で審議官ら11人

 ロシアなどで収集した戦没者遺骨取り違え問題で、厚生労働省は22日、遺骨が日本人ではない可能性を専門家から指摘されながら対応せず、事案公表もしなかったとして、当時の担当審議官ら11人を同日付で厳重注意の処分にしたと発表した。

 厚労省によると、処分されたのは2011〜19年当時の審議官4人と課長級4人、室長級3人。国家公務員法に基づく懲戒処分ではなく、内規に基づく措置。うち5人は既に退職している。

 遺骨収集を巡っては、ロシアの埋葬地9カ所のうち、7カ所は日本人主体の埋葬地ではなく、フィリピンで集めた10人分も日本人の可能性が低いことが判明していた。


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