5キロ圏の住民避難に最長3日 女川原発事故で宮城県試算

 宮城県は21日、東北電力女川原発(同県女川町、石巻市)の重大事故時、5〜30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)の住民全員が屋内退避の指示に従わず避難を始めた場合、対策を講じても、最も危険な5キロ圏の予防防護措置区域(PAZ)の住民の避難に最長で3日弱(約67時間)かかるとの試算結果を発表した。

 深刻な交通渋滞が原因。一方で自主的な避難をゼロと仮定した基本シナリオでは6時間だった。県原子力安全対策課の伊藤健治課長は「UPZでは、まず屋内退避してほしい」と呼び掛けた。県は調査結果を基に避難計画の見直しを検討する。


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