違う属の恐竜、実は同一 北極圏からアジア進出か

米アラスカ州のハドロサウルスの復元画(服部雅人氏提供)

 白亜紀末(6900万年前)の植物食恐竜ハドロサウルスの仲間で、北緯53〜40度の北米が生息域とされてきた「エドモントサウルス属」と、北極圏の米アラスカ州北部に生息した「ウグルナールク属」が複数の骨を調べた結果、実は同一だったと北海道大などの研究グループが突き止め、米科学誌に発表した。

 エドモントサウルス属は北海道むかわ町で発見されたカムイサウルス属(通称「むかわ竜」)の近縁として知られる。今回の研究の結果、北極圏の厳しい環境に適応し、生息域を広げていたことになる。


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