コロナ治療薬、国が初承認 米製薬会社のレムデシビル

レムデシビルの製造の様子(ギリアド・サイエンシズ提供)

 厚生労働省は7日、新型コロナウイルス感染症の治療薬として国内で初めて、米製薬会社が開発した「レムデシビル」を承認した。米国で1日に緊急使用が許可されたため、海外での承認などを条件に国内審査の手続きを簡略化できる特例承認制度を適用。申請の3日後という異例のスピード承認となった。

 レムデシビルは副作用が指摘されているほか、治療効果の評価は定まっておらず、投与には細心の注意が必要となる。投与対象は原則として人工呼吸器を付けるなどした重症患者となる。国内の供給量が限られるため、当面は国が医療機関を通じて必要量を把握して管理し、重症者がいる医療機関に優先配分する。


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