焼死のとんかつ店主コロナで暗転 休業、閉店、聖火走者も

火災があったとんかつ店の前に供えられた花束=3日、東京都練馬区

 東京都練馬区のとんかつ店で4月30日夜、火災があり、店主の男性(54)がやけどで死亡した。男性は東京五輪の聖火ランナーにも選ばれていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で五輪は延期に。店も休業に追い込まれ、周囲には店をたたむと打ち明けていた。

 火災は30日午後10時ごろ発生。練馬区北町2丁目の3階建てビル1階にあるとんかつ店の内壁が約1平方メートル焼け、消防隊員が店内で倒れていた男性を発見した。搬送先の病院で死亡が確認された。

 捜査関係者によると、体には油を浴びたような痕があった。遺書は見つかっておらず、警視庁光が丘署が出火原因を慎重に調べている。


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