新型コロナ「抗原検査」導入検討 「素早く診断」も、精度に課題

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスを患者の検体から短時間で簡単に検出する「抗原検査」の導入を、厚労省が検討していることが22日、政府関係者への取材で分かった。インフルエンザのように病院で鼻の奥の粘液を取ってその場で検査できるキットが近く登場する見通しで、性能を検証して5月の薬事承認を見込んでいる。

 抗原検査は、ウイルス特有のタンパク質を狙ってくっつく物質を使い、検体に含まれるウイルスを発見する。インフルエンザではこの方法が使われていて、10分前後で結果が分かる。ただPCR検査より精度が低いという課題もあり、厚労省は、どのような患者に使うか性能を評価しながら見極める方針。


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