コロナ死亡率低いチリに注目 中南米で検査態勢最も充実

3日、チリ中部コンセプシオンの銀行の外で、人々の体温を測る銀行職員(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】新型コロナウイルス感染がじわじわ拡大する中南米で、チリが世界的に見ても低い死亡率を保ち、注目されている。周辺地域では最も検査態勢が充実していることが大きな要因とみられている。

 チリの6日時点の感染者数は約4800人。中南米でブラジルに次いで多いが、死者数は34人と比較的少ない。英BBC放送(スペイン語電子版)によると、チリの新型ウイルスによる死亡率は日本やドイツと並んで低い。今月2日時点での人口10万人当たりの死者は0・09人で、同じ中南米のパナマの0・88人やエクアドルの0・7人より大幅に少ない。検査数の多さがこの理由とされている。


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