3月の米就業者、9年半ぶり減少 コロナ響き、失業率も悪化

休業に追い込まれた米コロラド州のレストラン=3月26日(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米労働省が3日発表した3月の雇用統計(速報、季節調整済み)は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から70万1千人減った。新型コロナウイルスの感染者急増による企業活動の停滞が響いた。減少幅は市場予想の約10万人を大きく上回り、リーマン・ショック後の2009年3月の80万人減以来、11年ぶりの水準となった。就業者数がマイナスに転じるのは10年9月以来、9年半ぶり。

 失業率も4・4%で0・9ポイント悪化した。雇用情勢の深刻さが浮き彫りになった。失業保険申請の動きは全て網羅されていないため、今後さらに悪化する見通しだ。


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