群馬・八ツ場ダム完成 4月1日から本格運用へ

4月1日から本格運用される群馬県長野原町の八ツ場ダム=30日午後(共同通信社ヘリから)

 群馬県長野原町で建設中だった八ツ場ダムが31日、完成した。1952年の建設調査着手後、地元の反対運動や、民主党政権による建設中止宣言などを経て68年。既に貯水を始めており、4月1日から本格運用する。

 ダムは高さ116メートル。大雨時の貯水のほか、下流域の水道・工業用水の確保、発電にも使う。

 当初は2000年度の完成を目指していたが、たびたびずれ込み、事業費も当初の2・5倍の5320億円に膨らんだ。

 利根川の堤防が決壊した1947年のカスリーン台風をきっかけに計画が浮上。地元では激しい反対運動が起きた。


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