団地落書きが壁画アートに 愛知、国籍超え交流の場

保見団地に描かれた壁画アート=29日午後、愛知県豊田市

 日系ブラジル人が集まって住んでいることで知られる愛知県豊田市の保見団地で29日、落書きのあった建物の壁などに美術作家と住民らが協力して絵を描いた壁画アートが完成した。普段、接点が少ない団地の日本人と外国人が交流する場にしたい考えだ。

 壁画アートが作られたのは「憩いの場」と呼ばれる県営住宅の一角。壁や天井には、アマゾンで踊る人や広場を見守るこま犬など、色とりどりの絵が描かれた。

 以前は、壁中がスプレーなどでびっしりと落書きされ「暗くて怖い場所」(住民)だった。NPO「トルシーダ」の代表伊東浄江さん(62)を中心に、壁画を作製するプロジェクトが立ち上がった。


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