負傷のBMX榊原、独力で呼吸 ICUから転出、回復の傾向

榊原魁=2019年11月撮影

 2月に転倒事故で重体となり、集中治療室(ICU)での処置が続いていた自転車BMXのオーストラリア代表、榊原魁の家族は27日、同選手がICUよりも重篤度のやや低い患者が入る高度治療室(HCU)に移ったことを明らかにした。人工呼吸器を外し、独力で呼吸しているという。同選手の所属事務所を通じて声明を出した。

 日本人の母と英国人の父を持つ榊原は、レース中の事故で頭部外傷を負い、意図的に医学的な昏睡状態に置かれていた。声明によると、現在は目を開けて周囲を見回せる状態に回復。「わずかではあるものの改善してきている」という。


  • LINEで送る