東京五輪聖火、日本側へ 引き継ぎ式、異例の無観客

無観客で行われた東京五輪の聖火引き継ぎ式。右から3人目は元五輪競泳代表の井本直歩子さん=19日、アテネのパナシナイコ競技場(代表撮影・共同)

 【アテネ共同】ギリシャで採火された東京五輪の聖火を大会組織委員会に引き継ぐ式典が19日、1896年第1回近代五輪の会場だったアテネのパナシナイコ競技場で、異例の無観客で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、日本からの代表団は参加を断念。組織委の森喜朗会長に代わり、1996年アトランタ五輪競泳代表で、ユニセフ職員として難民の教育支援に携わるギリシャ在住の井本直歩子さんが、火のついたトーチをギリシャ側から受け取った。

 ランタンに入れられた聖火を積んだ特別輸送機は19日午後、アテネ空港を出発。20日に宮城県の航空自衛隊松島基地に到着する。


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