川内原発1号機、16日に停止 テロ対策遅れで全国初

九州電力川内原発の1号機(手前)と2号機=鹿児島県薩摩川内市

 九州電力は、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を16日に停止する。テロ対策で設置を義務付けられた「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の完成が期限の17日に間に合わないためで、特重施設の完成遅れによる原発停止は全国初。九電は主に火力発電を活用して電力不足を補い、電力供給には支障が出ない見通しだ。

 特重施設の建設とともに定期検査も実施して9カ月超停止し、12月26日の発電再開を目指す。他の原発でも特重施設の工事が遅れており、川内2号機が5月20日、関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)は8月2日、高浜4号機も10月7日にそれぞれ停止予定だ。


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