横領誤情報拡散で学生自殺、神戸 甲南大、遺族が調査要望

 神戸市の甲南大2年の男子学生が「学園祭の模擬店で売上金を横領した」という誤った情報を仲間に拡散されたことを苦に自殺していたことが9日、遺族の代理人弁護士への取材で分かった。遺族は、大学が名誉回復を怠ったとして対応を検証するよう第三者委員会の設置を求めている。大学側は応じていない。

 代理人によると、所属する文化系クラブの部長らが2018年3月、その半年前の学園祭で男子学生が横領したとする誤った情報を周囲に吹聴。その後、男子学生は強制退部させられた。他の文化系クラブにも「ブラックリスト入りしている」として入部を断られた。


  • LINEで送る