2020年3月3日 16:35 | 無料公開
【ローマ共同】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全校休校措置が続くイタリア北部ミラノの高校の校長が出した「生徒への手紙」と題したメッセージが話題になっている。ペストが流行した17世紀の状況にも触れながら、デマに惑わされる風潮に警鐘を鳴らした。
「外国人は危ないとの決めつけ、感染源の(執拗な)捜索、専門家軽視、不確かなうわさ、生活必需品の略奪」。校長は学校のホームページに2月25日付で載せた文章で、イタリアの作家マンゾーニの代表作「いいなづけ」の中で描かれている過去の社会の様子に言及した。
「これらの言葉は、今日の新聞から飛び出してきたようだ」と書いた。