阪大に量子計算の一大拠点 社会問題解決に研究で挑む

大阪大で量子コンピューター研究を応用し、MRIの高感度化を目指す実験=18日、大阪府吹田市

 大阪大は3月1日、超高速の量子コンピューターや関連技術を対象にした世界最大級の研究拠点「量子情報・量子生命研究センター」を設置する。約40人でのスタート。複雑な生命現象の解明や傍受不能な通信、高度なセンサーなどを実現し、さまざまな社会問題の解決を目指す。米国の巨大IT企業がリードする中で巻き返しを図る。

 量子コンピューターは光や原子など、ごく小さな物質の振る舞いを利用した次世代計算機。スーパーコンピューターでも何万年もかかる大量の計算を短時間で終えられると期待されている。


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