のん、名優との共演にわくわく 映画「星屑の町」でヒロイン

映画「星屑の町」でヒロインを演じた女優のん

 3月6日から公開の映画「星屑の町」で、女優のんがヒロインを演じた。本格的な実写映画への出演は6年ぶりとなる。尊敬する名優たちとの共演が刺激になったといい「わくわくしました。とても緊張感がありました」と撮影を振り返った。

 25年にわたってロングランを続けた同名の人気舞台シリーズを映画化した作品。東北の田舎町で、歌手を夢見る久間部愛(のん)が、地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」に加入を直訴したことをきっかけに騒動が巻き起こる。

 見どころは、のんが昭和歌謡を歌う場面だ。「荷が重かったけど、自分なりの歌になったと思う。こんなに苦労したのは初めてというくらい頑張りました」

 ボイストレーニングに時間をかけ、藤圭子の「新宿の女」、ピンキーとキラーズの「恋の季節」、島倉千代子の「ほんきかしら」などの名曲に挑戦し、透明感あふれる歌声を披露した。

 ヒロインの愛は、怒るときは思いきり怒り、悩むときはとことん悩む役柄。「感情を出すことにちゅうちょしない子なので、演じていて、すがすがしかった」。何があっても自分の才能を信じ切っているところが自身との共通点という。

 ベテラン俳優の菅原大吉や戸田恵子らとの共演が良い経験になった。「名優が集まった映画に参加できるのが貴重だと思いました。笑って、泣いて、歌える喜劇です。どの世代にも通じる映画と思います」


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